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捕鯨文化を伝えるストーリー「日本遺産『鯨とともに生きる』」が認定10周年を迎えたことを記念し、「太地町立くじらの博物館」学芸員にお話を伺いました。

画像提供:太地町立くじらの博物館

「太地町立くじらの博物館」について

太地町立くじらの博物館

古式捕鯨発祥の地で古くから鯨と関わりを持ってきた太地町にある、世界でも数少ない鯨類に特化した施設である太地町立くじらの博物館。
捕鯨の歴史や文化、そして鯨類の生態に関する資料を展示するほか、鯨類を中心とした熊野灘に生息する様々な生き物を展示するなど、博物館と水族館の要素を併せ持った展示が魅力です。

博物館本館

古式捕鯨時代から現代までの捕鯨にまつわる各種資料を展示しており、骨格標本をはじめ鯨の生態に関する資料も見られます。
3階まで吹き抜けになったホール転用から吊るされた、実物大の約15mのセミクジラや古式捕鯨舟の模型は圧巻です。

吹き抜けの天井から吊るされたセミクジラの実物大模型は大迫力!
小粋捕鯨で鯨を追った勢子舟の部材も展示されています。太地町文化財にも指定。
近くの船への通信に使用した『ささやき筒』など、興味深い古式捕鯨の道具も展示!

海洋水族館(マリナリュウム)

トンネル水槽には、他の水族館ではあまり見ることのできないマダライルカやアルビノのバンドウイルカが飼育されています。

くじら・イルカに触れる

クジラショー

自然の入り江を仕切ったクジラショーエリアで開催。
小型クジラが他ではなかなか見ることのできない迫力あるパフォーマンスを繰り広げます。

時間:10:30、12:30、14:30 ※約15分
料金:無料(入館料は別途必要)

イルカショー

かわいいイルカたちによる、スピーディーでダイナミックなショーは必見!
ショーの後にはイルカと直接触れ合うこともできます。

時間:9:30、11:30、13:30、15:30 ※約15分
料金:無料(入館料は別途必要)

ふれあいイベント「ビーチでふれあい」

トレーナーと一緒に海の中へ。
目の前のイルカに優しく触れて、大きさや動きを体感できます。

時間:9:00~16:00
所要時間:約5分
料金:1,500円/人(入館料は別途必要)
※身長120cm以上の方のみ参加可能

ふれあいイベント「カヤックアドベンチャー」

カヤックに乗ってクジラたちに大接近!
まさに間近でクジラたちを観察でき、餌をあげることもできます。

時間:9:00~16:00
所要時間:約10分
料金:1,500円/人(入館料は別途必要)

太地町立くじらの博物館 学芸員にインタビュー / KUMAKUMA取材部(2026.3月取材)

地域の捕鯨文化を学べる太地町の一大観光拠点である「太地町立くじらの博物館」の学芸員・中江さんにお話を伺いました。

博物館の取り組みについて教えてください!

鯨類に特化した社会教育施設として、展示・研究・教育・地域連携の各分野で多角的な取り組みを進めています。本館展示ではユニバーサルデザインの考え方を取り入れ、誰もが楽しみながら学べる環境づくりに力を入れています。

また、スジイルカをはじめとする複数種の鯨類を飼育し、行動観察や飼育技術の蓄積など、学術的にも意義のある活動を継続しています。さらに、ショーやふれあいプログラムなど、体験を通して鯨類への理解を深める教育普及活動にも注力しています。

地域との連携にも積極的で、学校連携、文化イベントや研修事業への協力、他機関との共同企画などを通じて、太地町の文化資源を広く発信する取り組みを展開しています。博物館としての専門性と地域性を融合させながら、鯨類と人との関わりを多面的に伝えることを目指しています。

博物館の魅力や一押しポイントを教えてください

400年以上にわたりクジラと深く関わってきた「くじらの町」太地町。そこに位置する太地町立くじらの博物館は、鯨類に特化した全国でも数少ない施設です。捕鯨の歴史や文化、鯨類の生態に関する資料に加え、鯨類を中心とした熊野灘に生息する多様な生き物を紹介するなど、博物館と水族館の機能を併せ持つ展示が特徴となっています。

博物館と日本遺産の今までの関わりや今後の活用方針などがあれば教えてください

日本遺産ガイド養成研修への協力や、「鯨とともに生きる」日本遺産ウォーク in 太地町でのナイトミュージアムの提供など、これまでさまざまな形で日本遺産に関わってきました。今後もその取り組みを継続しつつ、2026年2月に実施した南紀熊野ジオパークセンターとの連携による、地形と捕鯨の関わりを紹介するコラボ展示のような新たな事業にも積極的に取り組んでいきたいと考えています。

日本遺産認定10周年に対する想いはありますか?

認定10周年という節目に立ち、改めてこの地域に息づく捕鯨文化の奥深さとその価値を未来へ継承していく責任の重さを感じています。また、この10年間で地域の魅力が再評価され、多くの方々が捕鯨文化に関心を寄せてくださるようになったことは、大きな前進だと受け止めています。今後も博物館活動を通じて、鯨とともに生きてきた地域の歴史を未来へつなぐために、学び、発信を重ねていくとともに、地域や人々との関わりを深めながら、一人でも多くの方に捕鯨の文化と歴史に興味を持っていただけるよう努めていきたいと考えています。


日本遺産「鯨とともに生きる」

熊野灘沿岸の地域では、江戸時代初期から古式捕鯨が始まり、今でも捕鯨にまつわる文化を色濃く残しています。こうした熊野の捕鯨文化を伝える一連のストーリー『鯨とともに生きる』が、2016年の4月に文化庁が認定する日本遺産に登録されました。

↓KUMAKUMA vol.14 にて紹介しています!

日本遺産「鯨とともに生きる」認定10周年記念!

構成文化財の紹介・体験レポート、「太地町立くじらの博物館」の見どころやインタビューの掲載をはじめ、特色ある鯨料理が食べられるお店も一挙ご紹介!

▼過去の体験レポートはこちらから

KUMAKUMA取材部が熊野エリアのおすすめ体験をレポート!
初めてのご旅行や、気になるテーマなど旅の計画の参考にしてみてください。