熊野古道「高野坂」― 新宮と那智を結ぶ “海” の熊野古道

熊野速玉大社から熊野那智大社へ巡拝する人たちが通った中辺路ルートの一部、熊野古道「高野坂」。
杉木立が並ぶ中辺路とはガラッと雰囲気が変わり、王子ヶ浜の波音に耳を傾けながら、生い茂る木々、竹林、苔むした石畳を歩く、初心者にもおすすめのコースです。
JR新宮駅からバスに路線乗車し、広角登り口から三輪崎登り口へ向かう日帰り古道コースをご紹介します。
歩行距離:約3km 所要時間:約2時間
モデルコース
JR新宮駅
午前10:00
JR新宮駅に集合。
紀伊勝浦駅方面に向かう熊野御坊南海バスに乗車し、バス停「広角」へ。
※JR新宮駅→バス停「広角」までは運賃210円


バス停「広角」に到着
午前 10:15~
バス停「広角」から徒歩5分ほどの場所にある登り口へ向かいます。
熊野古道「高野坂」へ
午前 10:20~
熊野古道を差す看板があります。


王子ヶ浜
午前 10:40~
熊野古道「高野坂」に行く前に、王子ヶ浜へ寄り道。
まさに、中辺路で唯一、熊野灘の海沿いを歩くルートで、遠くに見える水平線は壮観です。
JRきのくに線の架線
午前 10:50~
道中にはJRきのくにの線路が通っており、運が良ければ間近で列車を見ることができます。


「広角」登り口
午前 10:55~
道標を頼りに、熊野古道「高野坂」へ。
御手洗の念仏碑
午前 11:00~
中央の地蔵尊は、伊勢の人が那智山と新宮で100日念仏を唱えたことを記念し、1672年に建造されました。


王子ヶ浜のビューポイント
午前 11:00~
三重県まで続く王子ヶ浜を一望できる絶景ポイントです。
砂礫海岸のため、波音が大きく響いて聞こえます。
苔むした石畳
午前 11:05~
趣のある苔むした石畳を歩きます。
木々から差し込む光が美しく、非日常な空間に。


かぐや姫通り
午前 11:15~
熊野古道では珍しい“竹林”が続くことから、地元の人の中には「かぐや姫通り」と呼ぶ方もいるそう。
孫八地蔵
午前 11:20~
江戸時代初期に建てられたといわれている小さなお地蔵さんが参詣者を出迎えてくれます。


金光稲荷神社
午前 11:30~
豊漁祈願や、航海の安全祈願のために建てられたといわれています。
境内には、日本遺産「鯨とともに生きる」の構成文化財である「羽指中建立の石祠」があり、三輪崎鯨方の羽指(古式捕鯨で鯨に銛を打つ人)が奉納したものと考えられています。
鯨山見跡
午前 11:40~
明治末期まで使用されていた捕鯨見番所で、熊野灘の絶景や景勝地「孔島・鈴島」を臨むことができます。
新宮市の捕鯨文化を伝える場所として、日本遺産「鯨とともに生きる」にも登録されています。


古道沿いに並ぶ紫陽花
午前 11:50~
6月頃は紫陽花が見頃に。
地元の保存会の方々が。鎌倉の長谷寺から譲り受けて植栽した様々な種の紫陽花が咲き誇ります。
弁慶の力石
午前 11:55~
道脇には、大きく丸い「弁慶の力石」があります。


石畳が残るゆるやかな下り坂
午後 0:00~
苔むした美しい石畳が続くゆるやかな下り坂を歩きます。
丸みを帯びた石は江戸時代から残っているといわれています。
三輪崎「登り口」へ
午後 0:05~
小川が流れる三輪崎側の「登り口」に到着し、ウォークは終了。
近くには、三輪崎海岸や景勝地「孔島・鈴島」があります。


帰りは、JR三輪崎駅から電車でJR新宮駅へ、もしくは、バス停「三輪崎駅前」から熊野御坊南海バスでJR新宮駅へ
熊野詣について
熊野に信仰心を見出して、多くの人々が艱難辛苦の旅に出た理由とは?

-熊野の山々の気高さと大自然。その中に極楽浄土を見出し、「ただただ救われたい」という一心で多くの人々が熊野に憧れを抱き、蘇りを願って異郷の地とも思える山深いこの地を目指したのでしょう。その様子は、「蟻の熊野詣」とまで形容されました。
-熊野は詣でる全ての人間を受け入れ、身分や性別、浄・不浄を問いませんでした。だからこそ「蟻の熊野詣」と称されるほど、多くの方が古道を歩き熊野に訪れました。熊野古道は苦労する道。苦労するからこそ、そこで一度死に、生まれ変わることができると考えられてきました。つまり、熊野古道を歩くことで、『現世利益』を授かることができたのです。(熊野・那智ガイドの会 汐崎氏より)
日本遺産「鯨とともに生きる」について

熊野灘沿岸の地域では、江戸時代初期から古式捕鯨が始まり、今でも捕鯨にまつわる文化を色濃く残しています。こうした熊野の捕鯨文化を伝える一連のストーリー『鯨とともに生きる』が、2016年の4月に文化庁が認定する日本遺産に登録されました。
パンフレット
