熊野水軍ゆかりの島「九龍島」で洞窟体験!
「九龍島(くろしま)」ウォーク体験 / KUMAKUMA取材部 体験レポート!(2025.10月取材)

今回は、熊野水軍ゆかりの島「九龍島(くろしま)」でのウォークを行いました!
今回歩く九龍島は串本町古座川の河口の沖合に浮かぶ無人島で、かつては熊野水軍の拠点であったと伝わっています。
熊野灘の捕鯨文化のひとつ「河内祭の御舟行事」にも関係する聖地として崇められており、日本遺産の構成文化財であるほか、国の名勝や南紀熊野ジオパークのジオサイトにも登録されています。


九龍島のある串本町古座では江戸時代から明治時代頃まで古座組鯨方による古式捕鯨が行われ、古式捕鯨の基地として栄えていました。
近代捕鯨の出現によりその繁栄は衰退していきましたが、現在も当時の繁栄や信仰などを伝える様々な史跡や文化などが残っています。
その串本町古座の藤田渡船の漁船に乗車し、片道10分程度の距離にある九龍島へ渡っていきます。
小石が集まり固まった礫岩でできた島である九龍島には、亜熱帯植物が生い茂り、島内のいたるところに波の浸食によって形成された洞窟があり、探検心をくすぐられます。
現地の日本遺産ガイド兼ジオパークガイドである上野さんの案内の下、九龍島に上陸し探検をしていきます。


九龍島には大小さまざまな洞窟がありますが、なかでも大きいものは高さ6m以上にもなる洞窟まであります。
大きな洞窟を思わず見上げていると、洞窟の壁や天井に小さなつらら状の石がびっちりと生えていていることに気づきます。
このまるで小さな鍾乳洞のようになっているものは、ヤッコカンザシというゴカイの仲間が生息して石灰質の管を作っていた跡で、本来海面付近にあったものが地震で起こった土地の隆起により天井や壁の上面へ動いたうえに、その石灰質の管が水によって侵食(溶食)されてできたものです。


亜熱帯植物が生い茂る島の洞窟ということもあり、まるで海外で探検しているような気分になります。
洞窟を出て九龍島の山頂に登ると、見落としてしまうような小さな祠が。
そこでは漁業の神である弁財天が祀られており、古式捕鯨時代には鯨の豊漁が祈られていたとのことです。


こういった普段は疑問に思わないような景色も、日本遺産やジオのガイドとしての知識を持つ上野さんの解説があることで一気に世界が広がって見えます。
豊富な知識を持つガイドの案内の下、熊野灘に浮かぶ不思議な無人島 日本遺産・九龍島で探検してみませんか。
藤田渡船

住所:〒649-4115和歌山県東牟婁郡串本町古座92-38
TEL:0735-42-1777
料金:1人 3,000円
※天候や潮の満ち引き、波の高さ等によっては九龍島に上陸できない場合があります
日本遺産「鯨とともに生きる」

熊野灘沿岸の地域では、江戸時代初期から古式捕鯨が始まり、今でも捕鯨にまつわる文化を色濃く残しています。こうした熊野の捕鯨文化を伝える一連のストーリー『鯨とともに生きる』が、2016年の4月に文化庁が認定する日本遺産に登録されました。
河内祭の御舟行事

国の重要無形民俗文化財にも指定された、祭りのハイライト 舟渡御に登場する装飾された鯨舟が、かつて捕鯨が地域の生活を担う誇るべき産業であったことを今に伝えています。現在御舟行事の際に謡われる御舟謡の謡手を募集中です。
開催日時:例年7月第4週土日
日本遺産ウォークガイドについて
日本遺産「鯨とともに生きる」地域への来訪者のために、熊野灘の捕鯨文化について伝え、構成文化財等を案内する日本遺産ガイドが活躍しています!
日本遺産ガイドとともに様々な構成文化財を巡ってみてはいかがでしょうか。
※詳細は各問合せ先にご確認ください。

新宮市観光協会
場所:新宮市徐福2-1-11
TEL:0735-22-2840
営業時間:9:00~17:00
休業日:年中無休

太地町観光協会(太地町役場産業建設課内)
場所:東牟婁郡太地町太地3767-1
TEL:0735-59-2335
営業時間:8:30~17:15
休業日:土日祝日・年末年始

南紀串本観光協会
場所:東牟婁郡串本町串本33
TEL:0735-62-3171
営業時間:8:30~17:30
休業日:元日

南紀熊野ジオパークガイドの会(南紀熊野ジオパークセンター内)
場所:東牟婁郡串本町潮岬2838-3
TEL:0735-67-7730
営業時間:9:00~17:00
休業日:年末年始
近隣の観光スポット



マップ
▼過去の体験レポートはこちらから