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熊野エリア体験レポート! / KUMAKUMA取材部
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北山川観光筏下り / KUMAKUMA取材部 体験レポート!(2023.9月取材)

北山川筏下りは、かつて北山川で伝統的に行われていた、伐採後の木材を新宮市まで運搬するための筏流しを、観光向けに新たな形で復活させたもので、今年5月に和歌山県初の林業遺産として登録されました。その林業遺産の筏下りを体験していきます!

北山村観光センター(道の駅おくとろ内)で受付後、専用バスで筏乗り場へ。

筏に乗り込んで救命胴衣を着たら早速出発!

出発して数分も経たないうちに最初の急流が登場!
開始早々、スリル満点の急流下りでこの先の期待が高まります。

その後しばらくは川の流れがゆるやかな場所が続き、筏師さんの解説付きで北山川の雄大な景色を楽しみながら、筏師さんが連携して筏を進めている様子を見ることができます。

川の流れがゆるやかな間は筏から足を出して北山川の冷たい水の感触を味わいながら、北山川の急峻な地形や滝を眺めてのんびりとした川下りを楽しめます。

のんびりムードから一転、中盤からは立て続けに急流があり、筏の速度が一気に増して抜群のスピード感に!

筏師さんの見事な操縦技術を感じながら、急流を何度も下っていく様はまさに自然のジェットコースターみたい!

あまりの急流で水しぶきを浴びて腰の辺りまで水に濡れますが、
夏の日差しの中ではむしろ気持ちがいいです。

急流を何度も越えて筏下りが後半に差し掛かっても、今度は川の急カーブが待っています。


ほとんど直角に曲がる川を舵もない筏で越えていきます。筏師の方々の操船技術の高さと連携力が伺えます。

そうして最後の難所を越えると間もなく終点に到着します。

 一時間余りの筏下り体験でしたが、最初の急流から、流れが緩やかな部分、立て続けに急流を下る部分、最後の急カーブとそれぞれ全く違う北山川の様子が楽しむことができて、まったく飽きることがありません。北山川の雄大な自然の中で筏下りを楽しむことができるのは、日本全国で北山村だけです。皆さんもこのスリルある最新の林業遺産を体験してみませんか!?

㊗「北山川の筏流し技術」林業遺産登録!

 伝統的な筏流しの姿を今に伝える全国唯一の例で、熊野地域の林業の歴史と伝統として未来にわたって記録・記憶されるべき価値を有するものとして、令和5年5月、林業遺産に認定・登録されました。
 林業遺産登録は全国で50例目で、和歌山県では初となります。

 北山川の筏流しは、16世紀から続く木材流送の技術です。
 最盛期には北山川と十津川筋を合わせて「熊野川筏百万石」とも言われ、北山村の筏師は数百人に達し、地域の林業を大きく支えていましたが、その後の近代化に伴う道路網整備によるトラック輸送への転換やダム開発により、木材流送としての筏流しは昭和38年が最後となりました。

 この伝統の技術は観光の目玉として昭和54年から開始した「北山川観光筏下り」に引き継がれ、海外からの観光客を含めて約7,000人が伝統文化と美しい奥瀞の景色を体験できる唯一無二のアクティビティーとして楽しんでいます。
 筏師育成事業も継続して行われています。

体験について

【体験情報】
北山村観光筏下り
料 金:大人¥7,700(税込) 子供¥3,300(税込)
運行期間:5~6月:土日祝のみ運航
     7~9月:木曜以外、毎日運航
※体験前までに必ずご予約ください
※運行日や予約などの詳細はホームページをご確認ください。

【お問い合わせ先】
北山村観光センター(道の駅おくとろ内)
和歌山県東牟婁郡北山村下尾井335
TEL:0735-49-2324

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