熊野本宮の自然に囲まれて…。オリジナル天然お香づくり！

体験教室は、熊野古道沿いに存在する熊野九十九王子の中で最も格式の高いと言われる五体王子のひとつとして数えられ、熊野本宮大社の神域への入り口とされる「発心門王子」休憩所で開かれました。

「熊野くるり」総合案内人で、和歌山県認定の紀州語り部、熊野古道ガイドなども務める石丸美穂子さんの指導の下、天然由来にこだわった十種類以上の漢方薬から、好きな香りのものをブレンドしてオリジナルのお香づくりをしていきます！

お寺で漂うような落ち着く香りや、中華料理でよく使われる香辛料の独特な甘い香り、胡椒のような刺激的な香りなど、様々な香りの漢方薬の中から好きなものを選び、乳鉢に入れて混ぜ合わせていきます。

こうして選んだ漢方薬を掛け合わせていくことで、奥行きのある香りに変化していきます。

ほんの少し漢方薬の量を変えるだけで、全く違う香りになるので、自分の想像通りの香りに近づけていくことがなかなか難しく、量や種類を調整・工夫する必要があってとても楽しいです。

何度も漢方薬の香りを嗅ぎ、気に入ったものを選んでいきますが、強い香りのものもあるのでだんだんと嗅覚が麻痺してきます。

そうした際は、石丸さんが昔ながらの無農薬自然栽培で作った茶葉を熊野伝統の方法で加工してくださった釜炒り茶を頂きます。

鼻を抜ける爽やかなお茶の香りが麻痺した嗅覚を取り戻させてくれます。

漢方薬を選び終わったら、着火剤としての炭粉、そして水を入れて混ぜ合わせることで生地を固めていきます。

なお、今回は利用していませんが、追加料金で本宮祭の大護摩の炭、神木の松明の炭、聖水などを材料にすることもできます。

そうして生地がだんだんと固まってきたら、生地を延ばして、用意された抜き型から好きな形を選んで型抜きをする工程に入ります。

粘土遊びをするような感覚で童心に帰って楽しく進めていけます。

様々な形の抜き型があって、どれにしようか悩んでしまいますが、今回はサクラ形やイヌ型などかわいらしい形のものをいくつか選んでみました。

型抜いたもののうち、ネコ型のお香に顔を書き込んで、かわいいお香に！こういった工夫も腕の見せ所です。型抜きが終わればお香づくり体験は終了です。

出来上がったお香は持ち帰って日陰の風通しの良いところに置き、数日乾燥させることでお香として使えるようになります。

実際にくまくま取材部が今回作ったお香を試してみました。

3日かけて乾燥させたお香を焚いてみたところ、落ち着くような優しい香りが広がりました。

蘇りの地、熊野本宮で自分の手で作ったお香ということもあり、感動もひとしおです。心身ともに満たされるような素敵な体験でした。

今回体験教室に参加させていただいた「熊野くるり」では、お香づくり体験のほかにも「熊野の温泉アロマ石鹸づくり」などの体験教室や、滝巡り・熊野古道ウォークといった本宮の豊かな自然や歴史を活かしたツアー、その他カラーセラピーやアートセラピーなど様々な体験コンテンツを提供しています。

みなさんも蘇りの地、熊野本宮で豊かな体験をしてみませんか。

体験について

【店舗情報】
施設名：熊野くるり
住　所：和歌山県田辺市本宮町三越1681
料　金：3,000円～
定休日：不定休
予　約：じゃらん or 電話予約 ※前日まで
ＴＥＬ：090-3443-0460

※体験教室は田辺市下屋敷町6-16でも開催可能。
※体験は2日前までに要予約

・藿香 (かっこう) … 4杯
・桂皮 (けいひ) … 1杯＋1/2杯
・乳香 (にゅうこう) … 1杯
・貝香 (かいこう) … 1/2杯
・排草香 (はいそうこう) … 1杯
・白檀 (びゃくだん) … 1杯
・山奈 (さんな) … 1杯

▼過去の体験レポートはこちらから