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熊野エリア体験レポート! / KUMAKUMA取材部
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熊野古道大辺路ウォーク(JR湯川駅~JR那智駅)/ KUMAKUMA取材部 体験レポート!(2024.11月取材)

 大辺路は田辺市から那智勝浦町を結ぶ参詣道・熊野古道のひとつです。
 今回はその長大な道のうち、那智勝浦町のJR湯川駅からJR那智駅までを実際に歩いてみました!

湯川駅で下車し、勝浦方面に向かって歩いていきます。大辺路は海沿いの道であり、現在では多くの箇所が国道等になっているほか、JR紀勢本線が並行して走っているため、プランを立てやすいことが特徴です。

今回下車した湯川は、“湯垢離場”として古くら親しまれた地域で、現在瀬もあちこちから温泉が湧いており、今回歩いた道のそばにも、生活用水として使えるようパイプから温泉が湧き続けているような場所もありました。

湯川駅から数分ほど歩いていくと、
ジオサイトである湖のゆかし潟が見えてきます。

ゆかし潟という名称は、地域の著名な詩人佐藤春夫が湖の幻想的な景観に心惹かれて名付けたもので、上空から見るとハートの形をした湖です。

このゆかし潟をのぞみながら進んでいき、
やがて世界遺産に登録されている駿田峠に差し掛かっていきます。

峠道を登るにつれ、石段も現れ、熊野詣が盛んであった当時の面影を
感じることが出来ます。

国道から少し離れただけで古の雰囲気が味わえるのが大辺路の魅力の一つです。

峠道の途中には熊野詣の際にここで命を落としたという姫を供養する加寿(かす)地蔵が祀られています。

周辺の広場からは勝浦の町と那智湾を望むことができます。
また、この地点は峠道のピークで、駿田峠の切り通しは圧巻の迫力です。

切り通しから緩やかな下り坂をしばらく降り、那智勝浦の旧街道の雰囲気が感じられる通りを進んでいくと、補陀洛山寺(ふだらくさんじ)にたどり着きます。

世界遺産に登録されたこの寺は、平安時代から江戸時代にかけて、人々が南方にあるといわれる観音浄土である補陀洛山へと小舟でこの地から旅立った「補陀洛渡海」を行っていたことで知られています。

また、この地は中辺路との合流店となっています。
この後、今回のゴールである那智駅に移動して、体験は終了しました。

みなさんも、気軽に体験できる熊野古道・大辺路をぜひ歩いてみませんか。

大辺路関連パンフレット

熊野古道大辺路のうち、熊野エリア内でJR紀勢本線の駅を起点・終点に設定した日帰りの4コースを選定し、その見どころ、楽しみ方をコースとともに紹介しています。

文筆家・甲斐みのり氏が旅人となり、熊野古道大辺路を歩いて感じた魅力をご紹介。
ルート内の見どころや地元らしいよりみちスポット等を甲斐みのり氏目線で執筆していただいたおすすめの1冊です。

海の熊野古道大辺路ウォーキングガイドを南紀エリア観光推進実行委員会と連携して発刊。

撮影は地元の高校である和歌山県立神島高等学校の写真部が協力。
高校生だからこその視点で撮影された大辺路の魅力が盛りだくさんの本誌を是非ご覧ください!

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