田辺市本宮町の熊野古道に迫る! / KUMAKUMA取材部 (2024.6月取材)

熊野三山の「熊野本宮大社」がある田辺市本宮町。
最も多くの参詣者が歩いたとされる熊野参詣道・中辺路の中で最初に辿り着く場所です。

田辺市本宮町を中心にガイドを実施している
「熊野本宮語り部の会」副会長の加藤恵美代さんにお話を伺いました。
中辺路の魅力を教えてください!

平安時代に上皇や貴族が通った歴史ある道で、古い日記も残っています。
また、普段の生活では見られない山野草がたくさんあり、場所により種類が異なります。
本宮町周辺では2月頃に咲くバイカオウレンが特に美しいです。
中辺路のおすすめの道を教えてください!
発心門王子~熊野本宮大社

発心門王子から熊野本宮大社までの約7kmの道です。
約400年前の石道や土道、集落の中の生活道等、様々な道を通りますが、初心者も歩きやすく、途中で車が入れるポイントも多いので安心して歩けます。
道中には木のベッドがあり、寝転ぶことで自然を直に感じられ、若い方にも非常に好評です。
ちょっとよりみち展望台

また、伏拝王子とちょっとよりみち展望台は見晴らしが良く、大斎原(おおゆのはら)の大鳥居をはじめ素晴らしい景色を見ることが出来ます。
頑張って歩き切ると、熊野本宮大社にお参りすることが出来るのも魅力です。
大日越

他には大日越もおすすめです。
厳しい登りがありますが、距離が短く1時間半程度で歩けます。

ゴールの湯の峰温泉はかつての湯垢離場で、現在は趣ある旅館街で、湯筒でゆで卵作り体験をしている方が多くいらっしゃいます。
世界遺産登録20周年に対する想いはありますか?

20年経っても多くの方が訪れる世界遺産に関われていることを、誇りに思います。
このような大事なものを若い人に繋ぎ、これから先も残していくことが大切だと感じています。
熊野本宮語り部の会について

熊野本宮語り部の会事務局(熊野本宮観光協会内)
TEL:0735-42-0735 FAX:0735-42-1606 info@hongu.jp
KUMAKUMA vol.8

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