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新宮市の伝統の担い手として、「御船祭」の漕ぎ手に挑戦!

熊野速玉大社例大祭「御船祭」 / KUMAKUMA取材部 体験レポート!(2023.10月取材)

御船祭について

 毎年10月15・16日の2日間にわたって斎行される、新宮市の世界遺産・熊野速玉大社の例大祭。
 国指定の重要無形民俗文化財に指定されている大祭です。

 初日の15日には神馬渡御(しんめとぎょ)式が行われ、御神霊が神馬に乗って御旅所(おたびしょ)へと渡御。
 翌16日には神輿(みこし)が街を練り歩くほか、9隻の早船が熊野川を舞台に御船(みふね)島を廻る例大祭のハイライト「御船競漕」が
 行われます。

 多くの新宮の人が心躍らせるクライマックスで、この大祭の通称が「御船祭」と呼ばれる由来でもあります。

漕ぎ手を体験した職員に取材してみました!

参加職員:小坂 友貴さん

◆参加のきっかけを教えてください

 大学進学を機に地元を離れていましたが、今年の4月に人事異動で約7年ぶりに新宮市に帰ってきました。

 子どものころの御船祭りの印象は「大人の祭り」。
 見たことも参加したこともありませんでしたが、地元の祭りなのでずっと興味はありました。

 そんな中、職場の先輩のお誘いもあり、参加することに。
 先輩には「体験練習だけだから」と連れて行かれたのですが、実際は最後の漕ぎ手としての勧誘でした。

◆練習の期間や内容、感想についてお聞かせください。

 1か月間、船を漕いだり精神を鍛えたりを重ねました。
 想像よりもかなりしんどく、心と体が何度も悲鳴をあげました。
 
 地元の方々が熱く丁寧に教えて下さったことと、一緒に参加した先輩・後輩がいたので何とか頑張ることができました。
 久々に聞く「新宮弁」での指導はなんだか懐かしく、体が震えました。
 祭りにかける皆さんの熱意に驚きました。 

◆本番を終えた感想は?

 本番では祭りの衣装を着たので、すごく気持ちが入りました。
 また想像以上に観客が来ていたのと、本番の何とも言えない緊張感が漂っていました。

 スタートしてからは練習とは全く違う状況で、隣の船と衝突したり、かい(漕ぐ板)が折れたりと様々なことが起きました。
 ゴールした時は疲れて声も出なかったけど、今までにない達成感がありました。

参加職員:安井 健斗さん

◆参加のきっかけを教えてください

 去年、職場の先輩に誘われたのがきっかけ。気付けばハマって、今回も参加していました。

◆練習の期間や内容、感想についてお聞かせください。

 約1か月間、とにかく舟を漕ぎました。
 優勝目指して、本当に御船漬けの毎日でした。
 
 練習はとにかくしんどいですが、他の皆さんが頑張っているので自分が手を抜くわけにいかないし、自分も全力で頑張りました。
 メンバーは熱い方たちばかりで、いい雰囲気で練習を行うことができましたし、優勝するための試行錯誤を沢山しました。

 そんな御船漬けの毎日は部活みたいで、大変だけど楽しい1か月間でした。

◆本番を終えた感想は?

 本気で練習を続けてきたので、本番はやっぱり緊張しました。
 スタート直後に他の舟と衝突したり、レース途中も浅瀬に寄せられ座礁したりと、トラブル続きで上手くレースを運ぶことができず、順位を上げれず結果は7位でした。

 去年は順位関係なくレースを終えた達成感が大きかったですが、今年は本当に悔しいと同時に来年は絶対に優勝したいと思いました。

参加職員:福本 竜也さん

◆参加のきっかけを教えてください

 昨年の異動で和歌山市から新宮市に来ました。
 異動してきた年がちょうどコロナ禍を経て2年ぶりの御船競漕の開催でした。

 職場の周りの方の勧めがあったほか、1000年以上続く祭りに参加できる機会に私自身も興味を持ち、参加しました。

◆練習の期間や内容、感想についてお聞かせください。

 練習は想像していた何倍もしんどくて大変でしたが、地元メンバーの方々の熱心な指導とサポートで最後までやり切ることができました。
 1か月の練習の成果が本番の16分に表れるので、1回1回の練習に、全員が本気で取り組みました。

◆本番を終えた感想は?

始まる前は何とも言えない緊張感があって、2回目の参加といえども気持ちが落ち着きませんでした。
始まってからも色々なドラマがあり、すごく楽しかったです。

熊野速玉大社例大祭(御船祭)

【詳細】
日 時:10月15日・16日(御船祭 10月16日)
場 所:熊野川・川原(和歌山県新宮市船町1)
    熊野速玉大社(和歌山県新宮市新宮1)
TEL:0735-22-2533(熊野速玉大社)

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